RAPID BIKE
ラピッドバイク(RAPID BIKE)とは?
RAPID BIKE(ラピッドバイク)は、イタリアに本拠地を持つDiM SPORTS(ディムスポーツ)社から生み出される高性能インジェクションコントローラーの名前です。
DiM SPORTS社のモジュール開発には世界最高峰MOTO-GPの舞台があります。 MOTO-GPに参戦しているLCR HONDAが共同開発を行い、日々バージョンアップされています。
もちろんWGP125クラスでも使用されてきました。 近年ではヨーロッパ選手権の1つ YAMAHA YZF ワンメイクレース用の燃調コントロール部品として純正指定されています。
RAPID BIKE は車種ごとの専用ハーネスを用いて簡単取付けを実現。また、今までに無かった”書換え機能”を使用することで、1度購入したRAPID BIKE 本体も車両買換えに合わせて車種専用の書換えが可能になりました。※詳しくはお尋ね下さい。
インジェクションコントロールとは?
近年のオートバイは従来の霧吹き原理で混合気(ガソリンと空気)をエンジンに吸わしていたのに対して、ガソリンをポンプで加圧し、ノズル(インジェクター)で噴射する方式のものが主流です。
車両の各所にセンサーを取り付け、各々のセンサーから信号を受け、適正な空燃比(ガソリンと空気を混合する割合)を割り出すのが電子制御フューエルインジェクションの特徴になります。 インジェクション車両は電子制御により自動で補正を行い、最適な混合気をエンジンに送るため、改めてセッティングする必要が無いだろうと思われていることでしょう。
しかしマシン本来の性能が発揮されているのでしょうか?というといかがでしょうか?
純正の自動補正機能は付いているものの、調整幅は限られたものでマシンのベストとは言えません。
使用状況や改造度などにより補正しきれない場合もあります。
そのマシンが持つエンジン本来のパワーを引出したり、特性を変化させられるのがインジェクションコントロールになります。
インジェクションコントローラーによる効果は以下の事などがあります。
・スロットルオフ時のアフターファイヤの軽減 ※マフラー交換時には必須のアイテムです。
・アクセル開け始めのドンツキを解消。 エンジンストールによる発進時のエンストゴケを回避。
・低速走行時のギクシャク感やボコツキ感を解消し、Uターン時や峠道走行でのスロットルワークを改善。
・アクセルオフ時のエンブレやバックトルクがスムーズになり、スムーズな走行が可能になります。
・アフターマーケットマフラーの組み合わせによっては、ピークパワーの向上やトルクアップが可能です。
・ラピッドバイクEvo インジェクションコンローラー
■下記の画像はラピッドバイクのプログラムを操作する画面です。
ディムスポーツ社よりソフトをPCにダウンロードして使用します。
エンジン回転数、スロットル開度、各センサー電圧などが表示されます。
実際のセッティングでは、シャーシダイナモ上でマシンを運転し、その際の空燃比(A/F)を測定しながら中央部マスの数字を入替えながら理想の空燃比(A/F)に近ずくようにセットしていきます。
画面の右側には燃調マップを3Dで立体に映し出すことも可能です。
■セッティング風景です。このようにシャーシダイナモで実走行に近い仮想運転を行いながらセッティングしていきます。
■セッティング完了後の比較データーです。
ブルーのラインがマフラー交換のみ、セッティング無し。マップデーターは0マップです。
レッドのラインはマフラー交換+ラピッドバイクでセッティングしたデーターです。
全域に渡ってパワーカーブが上乗せされています。
※パワー曲線はマフラーの使用などによって異なります。